糖尿病による目の病気、特に糖尿病網膜症の怖さは、目が痛い、かゆい、かすむといった自覚症状がないまま進むことです。
そして、ある日突然、「目の中に煙のすすがたまったようだ」、「真っ赤なカーテンがかすんで見える」――などといった訴えで、眼科を訪ねることになります。しかし、そのころには、病気はもうどうしようもないところまで進んでいて、失明を余儀なくされることも覚悟しなくてはなりません。
糖尿病網膜症のために、失明しないまでも、社会生活全体に支障をきたし、視覚障害の認定を受け、社会福祉の対象者になている人は、視覚障害者の約5分の1、年間 3,000人にも及びます。
このような人たちは、青壮年期――いわゆる働き盛りに突然視力を失うことになるため、ハンディキャップを受容することがなかなかできず、社会復帰のためのリハビリテーションが思うように進まないのが現状です。そして、その分、生活を援助する家族への負担も大きくなっているのです。
糖尿病網膜症は、糖尿病になってから、血糖コントロールを十分しないまま放置していると、7、8年から10年がたつうちに、合併症として、じわりじわりと発症することがわかっています。
東京女子医科大学糖尿病センターが行っている調査では、通院加療中の 2,300人(2型糖尿病のみ)のうち、37パーセントに糖尿病網膜症がみられました。そのうちの、約17パーセントは、単純網膜症といって、血糖コントロールをきちんとするだけで食い止められますが、残りの20パーセントは、失明の危険が迫っているといってもおおげさではありません。また、厚生労働省の統計では、糖尿病発病から25年を経過するころには、実に80パーセントを超える人たちが網膜症を合併しています。
網膜症の進行具合は人によって違いますが、比較的若い40〜50歳以下の糖尿病の人は進行が早いので、十分に注意を要します。
- 2006/06/02(金) 15:23:42|
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糖尿病は最近では著しく増加して、1998年3月に厚生省も690万人と推定しました。
現在40才以上の10人に1人は糖尿病であり、糖尿病予備群はそれ以上と言われています。
ところで、日本人の糖尿病患者第1号はどなたかご存じですか?今から1000年以上も昔、「此の世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」と繁栄を謳歌した時の権力者 藤原道長 であるといわれています。
もともと日本人は糖尿病とはあまり縁のない民族でした。それなのに、近年糖尿病が急激な勢いで増加してきたのはなぜでしょう。遺伝子が突然変異をおこしたのでしょうか。
いいえ、それは違います。私達の生活が変化したことが原因です。糖尿病は運動不足やエネルギーの摂り過ぎによる肥満と深い関連があります。現代の私達の生活は以前に比べ豊かになり、御馳走を食べ、自動車の普及により歩かなくなり、労働も機械化されました。平安時代の貴族たちよりもっと贅沢な暮らしをしている方が多くなりました。
つまり、私達は糖尿病になりやすい環境におかれています。
テーマ:健康管理 - ジャンル:ヘルス・ダイエット
- 2006/06/02(金) 15:18:06|
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